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Acpupsd と APC SMTシリーズ UPS

ApcupsdでAPC Smart-UPSの新しいモデル SMTシリーズが動作するか実験してみました。

環境は以下
UPS: APC Smart-UPS SMT1500RMJ2U
通信ケーブル: USB
OS: CentOS 6.4 x86_64
Apcupsd: 3.14.10

SMT1500RMJ2Uに専用のシリアルケーブルは付属されていますが、どうもApcupsdでは動作しないようだ。SMT/SMXシリーズは、新しい通信プロトコル”Microlink”になっていて、Apcupsdは現状ではサポートされていないようです。
ただしUSB接続であれば、基本的な動作(停電時のバッテリモードから復電)は可能みたいです。

Apcupsdはsourceからインストール
configureオプションにUSBを追加してmakeとmake installしました。
設定は以下のみ追加
TIMEOUT 60

デーモンをstartすると、UPSとの通信は成功しているログが出ています。
コンセントを抜いて擬似停電を装い。。。

シャットダウンできました。
UPSがスタンバイ状態でコンセント接続し擬似復電するとサーバが起動しました。

基本的な動作は問題ないようです。
詳細な情報は取得できないようですが。。。

まぁ、良しとしましょう。

FreeNASによるZFSレプリケーション(ZFS Replication)について

FreeNASでZFSレプリケーションについて動作させてみました。

ZFSボリュームやZFSデータセットのZFS スナップショットを定期的/自動的にリモートサーバへ保存出来ます。
FreeNASをインストールしたサーバを2台を準備します。

●環境
MB: Gigabyte GA-E350N-USB3
HDD: 500GB
OS: FreeNAS-8.2.0-RELEASE-p1-x64

それぞれのサーバへZFSボリュームを作成(*1)し、ZFSスナップショット送信元となるサーバのSSH Public Keyを送信先となるサーバへ登録(*2)します。その後、送付先サーバのSSHサービスを実行(*3)します。

*1 メニューのStorage→Volume Managerより作成。
*2 ZFSスナップショット送信元のメニューのStorage → View Replication Tasks → View public keyを選択。
表示されたキーをZFSスナップショットの送信先サーバへコピー&ペーストします。
(メニューAccount → Users → View Users → rootユーザのModify Userを開き、SSH Public Keyの項目へ、SSH Public keyをペースト。)
*3 メニューServices → SSH → ON。

ZFSスナップショット送信元サーバで 定期的スナップショットのタスクを作成(メニューStorage → Periodic snapshot Tasksより設定)します。

ZFS スナップショットを15分、30分、1時間、2時間、3時間、4時間、6時間、12時間、1日、1週間 間隔で実行出来ます。また、開始時刻と終了時刻、実行する曜日も設定出来ます。ZFSボリュームやZFSデータセットのZFS スナップショットを定期的/自動的にリモートサーバへ保存出来ます。

Periodic snapshot Tasks

ZFSスナップショット送信先を登録(メニューStorage → ZFS replicationを選択)します。
登録例では、ZFSスナップショット送信元のボリュームをlocal、送信先のボリュームをremoteとなっています。
(SSH KEY Scanボタンを押すと、自動的に送信先サーバのPublic Keyを取得できます。)

ZFS Replication

以上の操作により、ZFSスナップショットを定期的/自動的にリモートサーバへ保存出来きました。(下図)

ZFS Snapshots

FreeNASは導入しやすく、ZFSレプリケーションを利用するとリモートサーバへ容易にデータのバックアップ出来ます。欲を言えば、フェールオーバーやフェールバックも設定出来るならばもっと良いと思いました。

Intel Xeon Phi

xeon_phi
いよいよIntel Xeon Phiが近づいてきました。
HPC向けの位置付けはNvidia Teslaなどと同じですが、phiはx86アーキテクチャという特徴があります。
GPGPUへの移行を躊躇していたユーザさんの考え方も変わるかもしれませんね。
phiは、PCI Express 3.0 へ接続する方式です。この点はTeslaとも同様です。
このあたり参考になります。

UEFIでデュアルブート(Dual Boot) と rEFInd

●環境
MB: Supermicro X9SCM-F
HDD: 500GB
OS: Windows7 SP1 64bit
OS: Ubuntsu 12.04 x86_64
OS: FedoraCore 17 x86_64

●インストール方法
UEFI: DVD
をBoot Optionの先頭にしてインストールを開始します。
ここで注意することは、UEFIモードのインストールに対応しているDVDを光学ドライブに入れると
UEFI: DVD
がBoot Optionにリストされてきます。
つまりUEFIモードに対応していないDVDはUEFIモードインストールできないということです。

最初にWindows7をインストールします。
Windows7をインストールするとEFI区画として100MB程度の区画が勝手に作られます。(通常のBIOSモードではこの区画は作られない)
次にUbuntsuをインストールする。このときに/boot/efiをこの100MB区画にマウント設定する。初期化してはダメ。
さらにFedoraCoreも同じく/boot/efiをこの区画にマウント設定する。もちろん初期化してはダメ。
ここまでくると、Boot Optionに

UEFI

ubuntu
Fedora
Windows Boot Manager
という起動メニューがリストされます。

考え方としては、EFI区画の100MB(FATでないとダメ)に、それぞれのOSの起動に必要なファイルや設定などがインストールされる。
UEFIは、この区画の設定を自分自身に読み込んでBoot Optionに追加させている。で良いと思います。

ここでもう一つ。

REFIND

rEFIndです。
これはUEFI対応のBoot Managerです。
インストールはLinuxから実行しました。インストールスクリプトが用意されています。
これも同じくEFI区画にインストールされ、Boot Optionに追加されます。OSと同じレイヤに存在しています。
Boot OptionでeEFIndを先頭にしておけば、Boot Managerが常に先に起動します。

rEFIndは、EFI区画を自動でscanして設定を追加してくれます。ただし余分な設定が入ってくる場合があるので少し調整が必要です。

でも、なかなかスタイリッシュですね。

スイッチ間のカスケードトランキング

DELL PowerConnect 2824 2台でカスケードトランキングです。
LAGでGigabit 4本を集約してみました。

■テスト環境
●サーバ 8台
CPU: Intel Xeon E3-1290
MEM: 32GB
Ethernet: Intel 82574L

OS: Centos 5.8 x86_64

Switch: DELL PowerConnect 2824

■環境設定
DELL PowerConnect 2824でport1~port4をLAGで集約してカスケード
各々のSwitchにサーバを4台を接続し4組の接続を作ります。

■テスト方法
ベンチマークは、iperfを使いました。
メモリ to メモリでデータ転送をするので、その他の要因の律速がなく純粋にネットワークスループットが計測できる。
実行方法は、サーバ側が -s でクライアント側が -c で実行します。

■事前テスト
iperfを実行して、4組の接続それぞれで 940Mbits/sec 程度が出ていることを確認。

■結果

trunk_iperf

4組のiperfの合計がおおよそ 2000Mbits/sec 程度です。

■評価
思ったほどの結果ではなかったです。
純粋に、LAG集約しなければ 940Mbits/sec 程度になるところ、4本集約で倍の帯域になっただけです。
今回の結果だけなら通信帯域増強ということよりも冗長としてのメリットのほうが大きいと思います。
次は10Gigaで計測してみたいです。