はじめに
2025年4月、ProxmoxVE上で稼働していた仮想マシンをWindows10からWindows11にアップグレードしました。この過程で得た知見を、複数回にわたって「Windows10仮想マシンをWindows11仮想マシンにアップグレード」というテーマで共有したいと思います。
今回の第1回目は、Microsoft Windowsの状況と当社のアップグレードに関する事情についてご紹介します。
迫るWindows10のサポート期限
Windows10のサポートは2025年10月で終了します。(2025年4月現在)
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/end-of-support
サポート終了が近づく中、Windows11への移行を考えつつも踏み切れない方も多いのではないでしょうか。当社も移行に時間がかかりました。
アップグレードを取り巻く事情
Windows11への移行が難しかった理由は以下の通りです。
- 事情1: 環境をそのまま引き継ぎたいという要望
現在の環境を維持したいという要望があり、新規インストールでのWindows11への移行ではその要望を満たせませんでした。 - 事情2: 仮想マシンがWindows11のシステム要件を満たしていない
UEFI起動、SecureBoot、TPMが要件を満たしておらず、特にGPTパーティションへの移行方法が不透明でした。
なお、お手元の環境が要件を満たしているかの確認はMicrosoft製のPC正常性チェックアプリを実行すると確認できます。
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/pc-%E6%AD%A3%E5%B8%B8%E6%80%A7%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%81%AE%E4%BD%BF%E7%94%A8%E6%96%B9%E6%B3%95-9c8abd9b-03ba-4e67-81ef-36f37caa7844 - 事情3: Cドライブの容量不足
アップグレード前にCドライブのストレージを拡張し、空き容量を確保する必要がありました。
これらの問題を解決しながら、安定したアップグレード方法を確立しました。
次回のブログ記事では、当社の検証環境と大まかな作業手順をお伝えします。
3回目以降のブログ記事から具体的な方法をお伝えします。このブログが同様の状況にある方の参考になれば幸いです。
最後に
当社製のハードウェアをご購入の際にWindows10、Windows11を仮想マシンとして動作可能なProxmoxVEのインストールサービスを承っております。
ProxmoxVEではVMwareESXiからもWindows10の移行を簡単に行う事が可能です。
https://blog.systemworks.co.jp/?p=2080
ProxmoxVEのHCIの環境構築サービスも始めました。
是非お気軽にお問い合わせください。
https://www.systemworks.co.jp/hci.php