FLUSHとは、岐阜高専(建築学科) 柴田良一先生とシステムワークスの産学連携でのシステム開発で誕生したポータブルGRID構築用のソフトウェアです。
USBフラッシュメモリをコンピュータシステムに挿すだけで、HDDへインストールする事なく、並列計算のための計算ノードを起動できます。
管理ノードもVMWare上に構築されているので、ポータブルです。
お使いのPCにVMware (無償のバージョンでOK)をインストールすれば、簡単に使い始めることが出来ます。
Linuxシステムに並列計算ライブラリやジョブ・スケジューラなど、実用的なミドルウェアも含めて予め組み込んであり、直ぐに使うことが出来るHPCシステムです。
- Linux (CentOS ベース)
- MPICH (並列計算ライブラリ)
- Sun Grid Engine (ジョブ・スケジューラ)
- Ganglia Monitoring System (ノード監視)
管理ノードをVMWare上に構築している標準構成ではFile I/O性能の制限がありますが、フラッシュメモリを使用しているからといって、ノードの計算性能に妥協はありませんから、ハードウェア本来の計算性能を引き出すことが出来ます。
FLUSHは並列処理基盤としての部分は概ね完成しましたが、MPIアプリケーションへのより実践的な対応など、今後の発展が予定されています。
FLUSHプロジェクトの内容は、広く皆様にご利用頂けますように公開しています。
詳細はこちら (FLUSH Official wiki)