はじめに
今回は第3回に引き続き具体的な手順のご紹介となります。今回は手順3~4の仮想マシンのハードウェア構成変更をご紹介します。
手順1:仮想マシンに Windowsの移行先の新規ターゲットディスク追加、パーティション作成 |
手順2: ソースディスク(既存のディスク)のプライマリパーティションのNTFS整合性チェック |
★手順3: 仮想マシンにTPMデバイスの追加 |
★手順4: 仮想マシンにEFIディスクの追加 |
手順5: gpartedによる既存ディスクのプライマリパーティションをターゲットディスクにクローン |
手順6: ターゲットディスクのプライマリパーティションのブート構成をEFIシステムパーティションに作成 |
手順7: ターゲットディスクからWindows10を起動しディスクの管理からプライマリ領域の拡張を実行 |
手順8: Windows11のISOファイルからアップグレード |
手順3: 仮想マシンにTPMデバイスの追加
設定前
仮想マシンWindows10上のTPMの認識状況です。Powershell上でGet-TPMと実行すると確認できます。
TPM PresentがFalseとなっています。

設定
ProxmoxVEのWeb管理画面から対象のVMのハードウェア設定に進み、追加から「TPMの状態」を選択します。

追加:TPMの状態というウインドウが表示されるのでTPMストレージとバージョンを選択して追加ボタンを押します。
ストレージは仮想マシンのディスクイメージを配置しているストレージと同じ場所が良いと思います。(当社の検証環境ではpool01がディスクイメージのストレージでした)

設定後
仮想マシンを一旦シャットダウンします。(シャットダウンしないとハードウェア構成の変更が反映されません。)
再び仮想マシンを起動させた後にPowershellで確認すると仮想マシンにTPMデバイスが認識されました。

手順2: 仮想マシンにEFIディスクの追加
設定
ProxmoxVEのWeb管理画面から対象のVMのハードウェア設定に進み、追加から「EFIディスク」を選択します。

EFIストレージを選択します。EFIストレージは仮想マシンのディスクイメージを配置しているストレージを選択しOKを押します。

仮想マシンを一旦シャットダウンします。(シャットダウンしないとハードウェア構成の変更が反映されません。)
手順3~4は以上です。次回に続きます。
当社製のハードウェアをご購入の際にWindows10、Windows11を仮想マシンとして動作可能なProxmoxVEのインストールサービスを承っております。
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